北上 リュンヌ(ヴォーカル) | 鴨志田 琢(ギター、プログラミング) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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両親の影響で子供の頃からブレル、ブラッサンス等のシャンソンを聴いて育つ。 十代の頃アルチュール・ランボー等のフランス文学作家に影響を受け作詞を始める。その他、四才からクラシック・バレエ。 |
転勤の多い家庭に育ち幼少より海外に住む。ウエス・モンゴメリー等のジャズ・ギタリストに影響を受け、十四才からギターを始める。インストを中心に十八才より作曲を開始。 |
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アーティスト自身によるアルバム解説(不完全版) Maléfices 3rd album |
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アルバム・タイトルの「Douce Planète」(ドゥース・プラネット)は「静かな惑星」、「穏やかな星」という意味で、マレフィスが追い求める音楽的な理想の世界を表現しています。アルバムの各曲がそれぞれ一つの国をかたどり、その集合体によって形成される一つの星。その天体の透明な大気に包まれ、地の底に響く鼓動を体感しながら、気まぐれな創造主に自由奔放に描き出されるような、躍動する音の地平線。そして創造主に息を吹き込まれる生命体のごとく、歌いだすメロディー。 「静かな惑星」でしか聞くことのできない風と草木の語らい、微生物の息遣い。また「穏やかな星」でしか望むことのできない夜空の祝祭、月の微笑み。想像と現実の二つの世界を行き来するための扉は、さがし求める者にはいつも開かれているのではないでしょうか。 このアルバムは、一つの星を誕生させるような、自由な心で作り出されたような気がします。 三枚目に当たる今回のアルバムは、十一曲入りのフル・アルバムです。一枚目、二枚目共に六曲入りのミニ・アルバムという構成でしたが、それはマレフィスがデモ・テープを作る段階で、5〜6曲でまとめて一つの世界観を作り出す、ということを続けてきたからです。今回、フル・アルバムの形態をとったのは、デビュー一年目における自分達にとっての一つの挑戦でした。曲数が増える上で一番留意した点は、やはり全体の流れと世界観が散漫にならないようにすること、しかし同時に曲調にバリエーションを与えることでモノトーンな印象を避けることでしたが、前作二枚から得た経験を生かし、うまくまとめられたと思います。 |
今回もフランス語の詞がメインで、十一曲中の六曲を占めています。その他は、日本語が二曲、英語二曲に加え、インストゥルメンタル一曲となっています。詞の言語の割合においては前作までの流れを継承していますが、今回は「よりメロディーが綺麗に響く詞を目指した」ようです。とは言っても、「フランス語で歌う」ことがファッションのように受け取られている中、リュンヌのフランス語詞には、その言葉の持つ響きだけでごまかすのではなく、その言語の「表現力」までをも追求したものと言えるのではないでしょうか。訳詞などを通じて、その世界を感じとって頂ければと思います。 音の面では、今まで以上に多くのゲスト・ミュージシャンを迎え、音の幅を広げる試みをしました。ドラム、パーカッション、ブラス、ピアノ、などに加え、民族楽器「ケイナ」(南米の木管楽器の一つ)やマンドリンなどのダビングをしました。マレフィスのサウンドの基本は打ち込み+ギターですが、生楽器ダビングは自分達がそのミュージシャンの演奏を「ライブを見るような気持ちで純粋に楽しむ」といった意味でも、レコーディング内で重要なポイントとなっています。 前作二枚はビクタースタジオにてレコーディングしましたが、今回は自分達で足を運んで選んだ都内の小さなスタジオを使いました。優れた機材や恵まれた環境で音作りをするよりも、多少の不便があったとしても、いわゆるポップスと呼ばれる音楽をやっている以上、「街の空気」から完全に遮断されてしまわないほうが良いのではないか、と考えたからです。 |
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